あっという間に季節は秋。金木犀の香りが美しくもどこか儚さを運んでくる…心身ともにスローペースになりたい季節。
そんな9月17日(土)と10月15日(土)の2日間は、夜の里山で演奏させて頂きました。
普段はコンサートホールで演奏することが多いので、秋の風と鈴虫の鳴き声を感じながら演奏する時間は私にとっても非日常の体験。
作曲家のブラームスは「悩んだら森の中を歩きなさい、自然が全てを教えてくれる」と言ったそう。そういえば私も学生時代、練習に行き詰まると近くの玉川上水の遊歩道に行っては、何も考えずに自然に身を任せてのんびり過ごした日もあったなぁ。
芸術に触れていると、巡りに巡って自然の偉大さに気がつく。自然は資源だけでなくインスピレーションの宝庫でもあって、その空間に入るとふと何かが湧いてくる。
この前も演奏しながら風がふっと寄ってきたり、空の色が変わったり、木の葉が音を立てたり、なんだか自然と会話をしているみたいだった。
芸術家が自然を大切にする理由は、自然を超える芸術はないと知っているからだと思う。少なからず私はそう思っているからこそ、美しい自然を守るためにできることをしたいと思っている。
素敵な機会に感謝…!!