ブログの更新をするのが久しぶりになりました。気づいたらあっという間に今年も終わりに近づいてきましたね…
11月21日は立川市主催のクラシック音楽レクチャーコンサートにお呼び頂き、国立音楽大学の副学長で音楽学教授の吉成順先生の司会進行のもと、ヴァイオリンの井川璃理さんと演奏してきました。
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この演奏会は10年以上も続いているもので、毎年テーマが変わるそう。今年のテーマは「パガニーニ」。
パガニーニと言えば、なんといっても「超絶技巧」ですよね。「悪魔に魂を売り、その代償に凄まじいテクニックを手に入れたに違いない」と言われるほど、演奏には容赦ない高度なテクニックと体力が必要とされます。
今回のプログラムでは、パガニーニの中でも特に有名な《24のカプリスより第24番(vn.)》や、リストの《パガニーニ大練習曲集より「主題と変奏」(pf.)》など、超絶技巧盛沢山のパガニーニの作品や彼から影響を受けた作品などを組み合わせました。
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しかし、今回の目玉は世界初演(?)の4つの夜想曲。全て2楽章形式から成り、超絶技巧のイメージとはまるで違う、美しいメロディーにシンプルな伴奏が付いた作品です。今回知ったことですが、パガニーニはピアノ伴奏の作品を数曲しか書いておらず、ほとんどがギター伴奏でした。幼少期からヴァイオリンと同じくらいギターに親しみ、作曲したギター作品はヴァイオリン作品より多いそう。
今回パガニーニの様々な作品を演奏しながら、表現者としての華やかさやストイックさだけでなく、家庭的な温かさや優しさを感じ、なんだか少しイメージが変わりました。パガニーニは悪魔に魂を売ってはいなかった!
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