あっという間に季節は冬を越え、春を迎え、すっかり夏…!?
4月から6月まで仙台と東京で毎月演奏会があり、おかげ様で無事に終演しました。
会場に足をお運び頂きました多くのお客様に、そしていつも応援してくださっている皆さまに心より感謝申し上げます。
今年は特にベートヴェンのピアノソナタをしっかり勉強したいという気持ちもあり、
ピアノソナタ第14番《月光》は全ての演奏会プログラムに取り入れました。
超有名な作品ですが、私は今回が初めての譜読み。
楽譜を読んで知ったことですが、月光ソナタはほとんどp(ピアノ)の世界観で書かれていて、f(フォルテ)が出てくるのは突発的な部分や最も盛り上がるところくらい。
特に3楽章に関しては嵐のようなイメージこそあったものの、もっと内に潜む緻密な鼓動や葛藤のような感覚を持ち、それまでこの作品に対して抱いていた印象と違う世界を知ることになりました。
多くの人が演奏するこの作品を「私」はどう演奏したら良いだろう?と日々の練習の中で試行錯誤し、実は各演奏会ごとに音量やテーマの歌い方、ペダリングなどを変化させながら模索していました。
有難いことにお客様からはお褒めの言葉を頂戴し、ピンと張りつめた緊張を和らげて頂きました。
が、自分ではまだしっくりこない…。
でも、だからおもしろい。
これからもまだ知らぬ音楽の世界に出会えることが楽しみでなりません。
次に聴いて頂けるときには、より変化した演奏を楽しんでもらえるように、本番は終わっても、ベートヴェンとのお散歩は続きそうです。
改めて多くのお客様にご来場いただき、誠にありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
7月以降は、私が企画側として携わっている演奏会も目白押しなので、そちらも是非お楽しみに!